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mimicafeの窓からこんにちは

アメリカ、サンタモニカ在住。ケーキデコレーション、フォンダンフィギュアのクリエイター、講師をしています。日々生活のいろいろを綴っていきたいと思いますが、ブログ放置という悪い癖があります(笑)


by mimicafe Union + Sachiko

生きる

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「生きる」黒澤明監督作品

ビデオの表紙からは「な〜んか、暗い映画なんじゃないか?」って興味なかったんだけど、アンドリューが「ご推薦」だったので一緒に見ることにしました。
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主人公はお役所勤務の30年ひたすらまじめに勤務し、家と会社の往復のみの生活。あるとき、医者から癌を言い渡され、目の前が真っ暗に。ふと、自分がいったい何のために今まで生きてきたのか…自分自身に愕然としてしまう。しかし、今から何をするにしても、酒の楽しみ方もギャンブルの仕方も、まったく楽しむことを知らない。そんな中、ある男に会い、楽しみ方を学んでいき…

おおおっと、これ以上はネタばれになっちゃうから言わないけど、昔の映画とはいえ、今の社会を反映した映画だった。とくに日本のカッチリした社会にどっぷり浸かっていて、なにかこう不満がぐだぐだでていて…って方には、いい刺激だと思います。いやいや、そうでない方にも、人生について何か考えるヒントになりそう。
ともかく、この映画は「良かった」という言葉では表せない、また「スゴい」というのでもないし「感動」というのでもない。ただ、こころに何かささるというか、深い…。でもって、自分の人生観に照らし出して思うこと。

自分らしく「生きる」とはどういうことなんだろう。

さて、この主人公にいろんな遊び方を教える男性がいるのですが、帝都物語など強烈なインパクトの持ち主「嶋田久作」???しかし、この映画は1952年の映画。彼は1955年生まれ。でも、どうみても嶋田久作氏なんだよー!!!
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さてさて、このDVDにスペシャルとして黒澤明監督の歴史、彼の映画についての特典がついていました。彼の映画の撮り方で、絵コンテを描く様子があったのですが、見たものや感じることを絵で表現して周りの人に伝える技法には共感。外国に来て、言葉の進展が遅い私にとって「絵(イラスト)」を書いて伝えることは得意ですね(とくに仕事では、レシピを自分なりに理解するのに描きます)あ、黒澤監督とおんなじだ〜なんて嬉しくなった昨晩でした。
by mimicafe2007 | 2010-01-11 10:42 | Movie