複雑なパリの思い出〜ワンダフォー〜

10年前、そう、あれは初めてのヨーロッパ、パリ旅行の思い出。不安と信頼と感謝とせつなさと、ちょっと複雑なひとときでした。
パリに着いて時差ぼけにより、ホテル初日は寝れずに始まったのでした。外は朝の6時なのに真っ暗!仲間はもちろん爆睡です。日本とは全く雰囲気も空気も違う憧れのパリ、やっぱり(笑)すみずみ満喫しないと!とカメラを片手に朝一番、地理は全く言葉もわからない世界、もちろん散歩程度でホテルを出ました。ほんとに真っ暗な中、通勤に急ぐ人、トラックから朝の荷物を運ぶ人、掃除する人、人は人でもフランス人かと思うと異国情緒が漂います。
私は写真が好きで、あたりかまわず撮ってました(暗がりで…人種によっては怒られることもあるそう)お肉屋さんもオープン準備で忙しそうです。何気なく、その前で店主と会話している男性と目が合い、笑顔と交換で彼の写真を撮ってしまいました。彼は、すっと立ち上がり、私に何かを語りかけ優しそうに手招きして歩き出しました。そうですね、サッカー選手のラモスに似ていました。辺りは薄明るくなってきましたが、ちょっと不安気な気もするが少し離れて着いて行きました。人通りもあったのと大通りだったのですが、すると、びっくり彼が私を案内してくれた場所は「マルシェ」朝一番のパリの市場です。小さいスペースですがテントの中には美味しそうな食材たちがたくさんあふれていました。それぞれの店主たちと朝一番の挨拶をかわしている彼。「おはよう」「おはよう、おや、今日はかわいい子を連れてるんだねぇ!」「ああ、僕の彼女なんだ」な〜んて話題だったらどうしよう!と不安になってる私はバカかもしれない。あらゆるテントで会話や挨拶をしながらパリの人々の素顔を見れたような気がします。そして、私は不安もさながら感謝の気持ちをと思い、彼にエスプレッソでもごちそうしようと思いカフェに誘いました。ところが、カフェに入ると彼だけは入店禁止なんです。店主がダメダメって追い払うんです。なぜなら彼は浮浪者だったから。
私も緊張心はほどかないようにしていましたが…。一人カフェでエスプレッソを特急でのみほし、彼にクロワッサンをプレゼントしようと思いました。店をでて、私はクロワッサンを渡そうとしましたが、彼は笑顔で「ありがとう、でも気持ちだけもらっておくよ。」って言っているかのようでした。ちょっと申し訳ないような、現実をみれば仕方ないのかなと思い、ホテルまで帰ることにしました。しかし、彼は私にもっと案内したい素振りでしたが、ここはごめんなさい。別のカフェに入って、彼が去っていくのを見届けました。ちょっとせつないパリの朝。旅好きの方はくれぐれもまねしないでくださいね。パリの市場(いちばの1)での思い出でした。


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by mimicafe2007 | 2007-08-01 23:43 | ひとりごと

Cake Designer Sachiko's New York Life

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